【平成28年2月号】 |
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冬 で も ぽ か ぽ か 習 慣!
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寒い日が続いていますね。この時期に多い「冷え」は女性の悩みと思われがちですが、近年男性でも自覚症状がない |
「隠れ冷え」が増えています。また、冷えは様々な病気や不調に関連していることをご存知でしたか?そこで今回は、 |
『身体の冷え』に関するお話です。 |
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◆「冷え症」と「隠れ冷え」って? |
冷え症は、手足など身体の一部、または全身が冷え、それを苦痛と感じている状態です。 |
一方、隠れ冷えは、手足など末端が冷えていても自覚していない場合や、手足は温かくても身体の中心部分(内臓)が
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冷えている状態です。 |
冷えを確認する方法として、朝起きた時に、脇よりもお腹や太ももが冷たい場合は、身体に冷えがあります。 |
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◆冷えはどうして起こる? |
①熱を作れない(代謝の低下) |
食物が消化吸収されて代謝される過程で熱が作られるため、食事を抜くと体温が上がりません。 |
また、筋肉はエネルギーを消費しながら熱を発生している熱源であるため、筋肉が少ないと熱の生成も少なくなります。 |
②熱を運べない(血行不良) |
熱は血液によって運ばれるため、じっとしている状態では血流が滞り、手足など先の方まで熱が届きにくくなります。
また、ストレスや睡眠不足などにより交感神経優位の状態が続くと、血管が収縮し血行不良となり、冷えを招きます。 |
③熱を調整できない(外的要因) |
薄着でいると身体の熱が外に逃げやすく、冷えに繋がります。また、冷たい食べ物や飲み物を摂りすぎると、内臓から冷えてしまいます。 |
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◆冷えを放置すると・・・ |
「冷えは万病のもと」と言われるように、冷えは様々な病気や不調を引き起こします。冷えがもたらす不調の代表的なものには、手足の冷感、
貧血、頭痛、肩こり、腰痛、不眠、疲れやすさ、イライラ、肌荒れ、月経痛や月経前症候群(PMS)などがあります。なお、体温が低下すると、
免疫細胞や酵素の働きが弱まり、免疫力や代謝が低下します。 |
免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザなどの感染症や喘息などのアレルギー疾患にかかる危険性が高まります。
また、代謝が低下すると、肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の危険性が高まります。
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◆冷えを避け、身体を温めるポイント |
①熱を作る(代謝アップ) |
・一日三食、規則正しく食べる |
食事は体温維持の役割も果たしています。規則正しい食事で、コンスタントに熱を作り出しましょう。 |
・食事は良く噛んで食べる |
良く噛むことで消化吸収が良くなり、代謝が促進されるだけでなく、脳の神経系に作用し、内臓脂肪の燃焼が促進され |
るため、熱が生成されやすくなります。 一口三十回を目標に良く噛んで食べましょう |
・筋トレをする。 |
腹筋運動や腕立て伏せ、スクワットなどで筋肉量を増やし、熱の生成を高めましょう。 |
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②熱を運ぶ(血行改善) |
・ウォーキングをする |
歩くことにより、「第二の心臓」と言われる足のポンプの働きで、血行が促進されます。歩幅を大きくとって、少し速い
スピードで歩くと、代謝もアップします。 |
・湯船につかる |
38~40度の湯に20~30分ほどつかれば、身体が芯から温まり、血行改善とともにリラックス効果も得られます。 |
・ストレッチやマッサージをする |
ストレッチやマッサージは血行を促し、代謝アップやリラックス効果も得られます。 |
・睡眠をしっかりとる |
夜更かしはせず、早めの就寝を心がけましょう。 |
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③熱を調整する |
・お腹、腰、太ももを温める |
血管が多く集まっているので、このポイントを温めると血液循環によって全身が温まります。 |
腹巻やひざ掛けを活用しましょう。 |
・首、手首、足首を冷やさない |
太い血管が通っているので、冷たい外気に触れると熱を奪われやすい場所です。マフラーや手袋、靴下などを活用
しましょう。 |
・マスクで冷たい空気を身体に入れない |
マスクはウイルスをカットするだけでなく、鼻やのどの粘膜、気管支を冷えから守り、熱が奪われるのを防ぐ効果が
あります。 |
・料理や飲み物は温かいものを摂取する |
意識して温かいものを取り入れましょう。また、冷たいものには、温かいものを組み合わせる工夫が必要です。
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・身体を温める食材を使う |
香味野菜(生姜、ねぎ、にんにくなど)香辛料(コショウ、唐辛子など)根菜類(大根、にんじん、ごぼうなど)青背の魚
(あじ、さば、ぶりなど)があります。 |
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たかが「冷え」と思われがちですが、身体には様々な影響があります。病気に繋がる可能性もありますので、ご紹介した
ことを実践されてはいかがですか? |
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以上 |
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三洋電機連合健康保険組合提供 |