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    【7月号】 

   かゆくない水虫
         
 四人に一人は罹患しているといわれ、現代病の一つである「水虫」。春から秋にかけて発症するケースが多く、ピークは六月から九月といわれています。そこで、今回は『水虫』に関するお話です。   

★水虫とは…?★

 水虫は「白癬菌(はくせんきん)」というカビ(真菌)の一種が皮膚の角質層に感染して起ります。角質層の成分である「ケラチン」というたんぱく質を栄養源として、高温多湿の環境で増殖します。一般に足や手に起きるものを「水虫」と呼んでいます。

Q.水虫はどのようにして感染するの?
A.水虫感染者の皮膚から剥がれ落ちた角質を素足で踏み、菌が付着することで感染します。菌が付着しただけですぐ  に水虫になるわけではなく、洗い流さずに残った菌が、傷ついた角質から入り込み、なおかつ繁殖しやすい環境に   あった場合に感染が起こります。

Q.水虫になりやすい人っているの?
A.白癬菌は高温多湿の場所を好むため、長時間靴を履き足が蒸れた状態が続く方や、足の指が太く互いにくっつき合  って湿りやすい方、体温が高く汗をかきやすい方、免疫力が弱っている方(糖尿病・免疫不全など)が水虫になりや  すいといわれています。

         

★水虫の症状とタイプ★

水虫は、症状と症状の現れる部位によって、四つのタイプに大別されます。

①    趾間型(しかんがた)

   指の間にでき、ジクジクと皮膚がふやけたり、カサカサして皮がむけたりします。

②    小水疱型(しょうすいほうがた)

   足の裏などにブツブツと小さな水ぶくれ(水泡)ができ、かゆみが強いのが特徴です。

③    角質増殖型

   足の裏全体が厚く硬くなり、粉を吹いたようになったり、ひび割れたりすることがあります。

④    爪白癬(つめはくせん)

  足の水虫を長年放置して、白癬菌が爪にまで感染すると起こります。爪全体が白っぽくなり、表面に縦ジワができることもあります。

①    ② ⇒ 一般に夏に症状が現れ、多くがかゆみを伴います。

③    ④ ⇒ かゆみを伴うことはなく、季節による症状の変動もありません。

「水虫があると必ずかゆみが起こる」と思いがちですが、かゆみを伴う水虫は、患者さん全体の一割程度です。かゆみは、体が白癬菌を排除しようと抵抗するために起こります。    

         

★水虫の予防とケア★
「清潔」「乾燥」「根気よく」が大切です。白癬菌は感染力が弱いので、足についてもその日のうちに洗い流せば問題ありません。石鹸をよく泡立て、指の間まで洗い、水分が残らないように乾燥させましょう。水虫は治っても再発しやすい病気です。症状が治まってもすぐに治療をやめてしまわず、少なくとも一ヶ月間は薬を塗り続けてください。薬を塗るときは、症状がない部分を含め、指と指の間や足の裏全体にまんべんなく塗るようにすることがポイントです。    

         
三洋電機連合健康保険組合提供
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